BGAジャンパ配線①

 

 工房やまだの主要な事業の一つが基板の改造です。

 

 改造といっても色々ありますが、

 ここでは基板開発での試作基板の改造について。

 

 

 基板を作成して部品を載せて、いざ動かそうとしたが動かない。

 目的の動作をしてくれない。

 

 基板設計者さんのお話で、

 原因を探して、どこを間違えたかな、、、という時に、

 BGAの部分の配線間違いだと頭を抱える、と聞いたことがあります。

 

 工房やまだではBGAの配線ミスでもジャンパ配線改造で対応可能です。

 

 

BGAジャンパの基本

 

 BGAを搭載する基板のパターンがこんな感じになっていたとして、

 

 赤丸のパッドの個所を間違ってしまったとします。

 

 赤丸のパッドは右上のビアにつながっていますが、

 本来BGAの外のパッドにつなげるべきでした。

 

 これを何とか修正したい、というときに有効なのがBGAジャンパ配線です。

 

 

 試作品として作製した基板。

 BGAや他の部品を実装した状態となっています。

 

 このままではジャンパ改造作業はできませんのでBGAを取り外します。

 

 

 取り外した基板の要らないパターンをカットします。

 

 

 

 一方、BGAに目的の端子からジャンパ線を配線します。

 

 BGAは取り外したBGAを再利用(リボール)することも可能です。

 

 

 基板はパターンカットされたもの、BGAはジャンパ配線されたもの。

 

 搭載してリワーク機で加熱、実装します。

 

 

 出来栄えはこんな感じです。

 

 一見細いジャンパ線がBGAの下から出ているだけで

 あまり改造されている感じはありませんが、、、

 

 

 わかりやすいようにBGAを透過させるとこんな感じ。

 

 本来BGAのボールから接続されていた基板のパターンはカットされて、

 代わりにボールから引き出されたジャンパ線を目的の個所に接続します。

 

 

 と、いうことでBGAジャンパ配線の基本的な方法をご紹介しました。

 

 3部作の一つ目ということですね。→その②へ続く

 

 工房やまだでは主要な事業の一つとして、

 基板開発する方々へのお手伝いをさせていただいております。

 

 試作基板の実装やその改造、

 部品交換による不具合原因発見のお手伝い等さまざまですが

 スピードと正確さを重視して好評をいただいております。

 

 試作基板の回路変更には、ジャンパ配線の匠 工房やまだまで!

 

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