事例紹介:BGAパターン修正

 

 今回の事例紹介は、基板設計の会社のエンジニアの方からのご依頼です。

 どうも基板パターン設計の段階で、BGAが電源にもGNDに接続されていない状態になっている。そして試作として板を作り部品も搭載してしまっている。どうにか動かせる状態にならないかという内容です。

 

 通常は基板を再度作成し直して、部品を実装、という事になりますが基板を作り直す時間がない、部品の予備がない、それらの予算がない等でお困りのお客様が多いです。

 

 そこで工房やまだのBGAジャンパ配線です。

 

 

BGAの内部ピン同士のジャンパ配線

 

 BGA部分のジャンパ配線は非常に高度な作業。

 国内には基板改造を行っている会社も多くありますが、この改造はそうそう簡単にできる内容ではありません。

 

 しかし工房やまだは基板改造の経験値が違います。

 BGAジャンパ配線は様々なお客様からご依頼を承っており、実績豊富です。

 

BGAの取外し

BGA内部ジャンパ配線 改造前

 作業の流れのご紹介をしていきます。

 

 ご依頼の基板は試作品を作成済ですので当然BGAも実装されています。

 (詳細は実際のご依頼とは異なります)

 

 まずこれを取り外します。

BGA内部ジャンパ配線 取外し後

 取り外して余分な半田を除去した状態。 

 

間違ったパターンの修正

BGA内部ジャンパ配線 配線間違えピン

 ご依頼主の資料によると、

 赤丸の箇所を接続して欲しいということでした。

 どうやらGNDや電源に未接続になってしまったピンがあったようです。

 どこか二つがGNDと電源でその他は未接続ということですね。

 

 このピンを接続して基板を元々の目的通り動くように改造します。

BGA内部ジャンパ配線 ジャンパ配線経路

 いただいた資料を基に接続する経路を決めます。

 

 ご依頼主と相談しつつ改造内容を詰めていきます。

 

BGAの実装

BGA内部ジャンパ配線 BGA実装完了

 ジャンパ線で接続したのち、BGAを実装します。

 

 このBGAは新規品と交換でもいいですし、取り外したBGAを再利用してもいいですが、この案件ではリボールして再利用しました。

 

改造結果

 

 このご依頼では10ピン以上の端子の接続を行いました。

 ここまで多くの個所に対してBGA内ジャンパ配線を行うのは珍しいですが、無事必要数全数成功してデバック終了したようです。

 

 試作では開発をしてるご依頼主さんもギリギリの納期でされていることが多いので改造で素早く対応できると喜ばれます。

 

 不可能かと思われる不良も豊富な経験で手直し!

 

 設計不良の基板の救出は基板の駆け込み寺、工房やまだまで!

 

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