ハンディターミナル修理-CASIO DT-9000

 

 今回はハンディターミナルの修理のご紹介です。

 

 CASIO製のDT-9000というモデル。

 

 今回のお客様は、販売会社でこの製品のカスタム品を購入されたそうですが、

 

 接続するペン型スキャナとのコネクタが故障した為に弊社に修理依頼されました。

 

 すでにメーカでは生産終了しております。修理対応もすでに終わっているのでしょう。

 

 

ハンディーターミナル修理

ハンディターミナル CASIO DT-9000
ハンディターミナル CASIO DT-9000 ペン型スキャナ

 

 この機器のコネクタが故障しているということでした。

 

 実際にどうなっているか確認します。

 

 

ハンディターミナル分解

ハンディターミナル CASIO DT-9000 分解
ハンディターミナル CASIO DT-9000 分解2

 

 どんどん分解していきます。

 

 下の写真の赤丸の部分が該当の不良箇所です。

 

ハンディターミナル CASIO DT-9000 不良コネクタ

 

 コネクタ基板とケーブルとの接続部が見事に断線していますね。

 

 これを修理していきます。

 

 

ケーブル修復

 

 写真を撮り忘れたので図でご説明。

 

 まずケーブルをコネクタ基板から取り外します。

 

 断線している部分がはっきりわかりました。

 

ハンディターミナル CASIO DT-9000 ケーブル修復1

 

 次にケーブルの芯線を保護している被膜をはがします。

 

 コネクタ基板のパットの大きさを考慮して長さを決めて取り除きます。

 

ハンディターミナル CASIO DT-9000 ケーブル修復2

 

 最後に、ケーブルの線を加工します。

 

 長さがまちまちなので全て揃うように切って、

 

 パットに半田付けしやすいように先の形状を整えます。

 

ハンディターミナル CASIO DT-9000 ケーブル修復3

 

 これで完成です。

 

 少し短くなってしまいましたが予め問題ないことを確認しています。

 

 コネクタ基板に実装します。

 

実装、組み立て

ハンディターミナル CASIO DT-9000 ケーブル実装

 

 修正したケーブルをコネクタ基板に半田付けし、組み立てていきます。

 

 実はこの組み立ての際にも

 ケースが破損していたり、コネクタのプラスチックが割れていたりで少し難儀でした。

 

 とりあえず問題なく(破損していた関係でコネクタの角度を90度変更して取り付けしていますが。)

 完成。

 

 

結果

 

 電池等の一式をお送り頂いていたため、社内で起動させてみます。

 

 が、おかしなエラーが出る…

 

 ご依頼主に確認をとると、「中のプログラムが飛んでいる可能性が高い。」との事ですので

 発送します。

 

 

 後日、メーカにプログラムの書き換えを依頼して無事に動作したそうです。

 

ハンディターミナル CASIO DT-9000 修理完了

 

 依頼主様には非常にお喜び頂けました。

 

 正常に動作している様子を写真に収めてお送り頂けましたのでご紹介させていただきます。

 

 

 

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