2014年のブログ一覧

2014年

11月

28日

フォルクスワーゲン トゥーラン ECU修理


 今回はフォルクスワーゲントゥーランの基板修理です。


 なかなかに大変な修理になりました。


 いつもよりボリュームある内容なので、是非ご覧ください。


 修理ECUの搭載車の年式は不明(お客様にお伺いしていませんでした。なので写真の車とは違うかも)。


フォルクスワーゲントゥーラン
wikipediaより

フォルクスワーゲントゥーラン 故障ECU

フォルクスワーゲントゥーラン ECU 表面
フォルクスワーゲントゥーラン ECU 裏面

 

 BOSCH製の基板ですね。

 

 ECUの型番としては「06F 906 056 DT」


 海外製のECUはこの状態から基板を出すのに大変です。

 

 ケースの隙間にボンドが埋め込まれていてそのボンドを剥がすのに一苦労。

 (物によってはケースを取り外すのに別途費用を頂きます。)

 

フォルクスワーゲントゥーラン ECU 基板 表面


 どうにかケースを剥がしたところです。


 異常はぱっと見なさそう…


フォルクスワーゲントゥーラン ECU 基板 裏面


 ところが、裏面ぎゃー!


 左側が真っ黒焦げです。


フォルクスワーゲントゥーラン ECU 基板 焦げ箇所


 これだけ黒焦げだとさすがに修理は難しいな、と。


 どうにか修理の道を探りましたが基板の内層も酷く破損している事から諦める事に。


 しかしお客様に修理不可能のご連絡をしてご返却をしようとした所でふと思い立つことが。


 ディーラーさんにもご相談してとある方法を試してみることにしました。



フォルクスワーゲントゥーラン ECU修理


 実はこのECU、中古品が市場に出回っているのですが、

 それを購入して故障ECUと入れ替える訳にはいきません。


 このECUと車両にはそれぞれ個別の識別番号のようなものが登録されていて紐付けされており、

 既に別の識別番号が入力されてしまっているECUでは車両が動かない仕組みになっています。


 その為、ECUが故障した場合には新品のECUで新に識別番号を入力して新品同様にするか、

 故障したECU自体を修理して使用する必要があるのです。


 そこで気が付いたのは、


 ECUの基板上の部品のどれかにその識別番号が残っているものがあるのでは?


 その部品を移植すれば中古ECUを使用することができるのでは?


 ということでした。



 識別番号によりECU Aと車両Aは認識し、動作している。



 別の車両の識別番号が入ったECU Bでは車両Aは動作しない。



 車両Aの識別番号が入った部品を移植すればECU Bでも車両Aを動かすことができるのでは?


 

 この仮定に従い、まず


 ①同じ型番のECUを手配します(今回はお客様がされました)。

 

 ②それと同時に識別番号が入っていると考えられる部品の選定を行います。

 

 ③ECUが手に入ったら、両ECUから部品の取り外しを行い、


 ④不良ECUから取り外した部品を中古ECUに取り付けし、移植を行います。

 

 (移植作業、特に部品の取り外しは困難な作業ですのでくれぐれもされないようにお願い致します。)


 弊社では動作確認を行うことが出来ませんので

 ディーラさんにご返却をして確認を行っていただきます。



修理の結果

 

 お送りして数日後、無事に正常な動作をしたというご連絡を頂きました!

 

 ディーラーさんの社内でも「動く」という方は少数派で、

 多くの方が「動かないだろう」と思われていたそうです。

 

 エンドユーザーさんも非常に喜ばれて、弊社でも一つ新たな扉を開けたような感覚です。

 

 

 自動車ECUの修理なら

 基板修理の専門家 工房やまだまで!

 海外の車でも、他では修理できないと言われてしまったECUでも!

 

 修理見積もりお受け致します。

 

 ※ 大変恐れ入りますが、現在 個人のお客様からのご依頼はお受けしておりません。

   個人のお客様で修理をご希望される際にはお手数かとは存じますが、

   自動車修理の業者さんやディーラーさんを通してご依頼下さいますようお願い致します。

 

 

 自動車ECU修理注意事項のページをご覧になりお問い合わせ下さい。

 

 TEL:0238-22-0771(平日8:30~17:30)

 FAX:0238-26-2361

 Email:info@koboyamada.jp

 

 

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2014年

10月

09日

シトロエン AX ECU修理

 

 今回はフランス車、シトロエンAXのECU修理です。

 

シトロエン AX
wikipediaより

 

 年式は不明(お客様に伺うのを忘れていました。)

 

 AXの生産は1986年から98年のようですので新しくても16年程前の物ということになります。

 

 

シトロエンAX 電動ファンS/Wボックス基板修理

シトロエンAX 電動ファンS/Wボックス
シトロエンAX 電動ファンS/Wボックス 基板

 

 色々と部品はついていましたので

 

 片っ端から検査を行い、経年劣化する部品・怪しい動作の部品を交換。

 

 ご返却をして動作の確認をしていただくと、無事に動いたということ。


 


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2014年

6月

25日

Ford E350 ECU-コンピュータユニット修理

 

 今回は自動車のECU修理記事。

 

 結構ECUも修理をしているのですが、なかなかブログにできませんね。ダメですね。

 

Ford E350
wikipediaより

 

 修理した自動車はFordのE350、94年式です。

 

 CPU基板の不良ということでお問い合わせを受けました。

 

 

ECU修理

Ford E350 ECU F4TF-12A650-YA

 

 ECUの型番はF4TF-12A650-YA。

 

 ECUもフォード製のようですね。

 

Ford E350 ECU F4TF-12A650-YA
Ford E350 ECU F4TF-12A650-YA

 

 検査を進めると部品不良が見つかりました。

 

 交換してご返却をしたところ無事に正常な動作に戻ったということです。

 

 

 今回は、不良部品が一般的で入手も容易な物でしたので、

 基板検査を合わせて1週間ほどで作業が終了しました。

 

 ご依頼主様は自動車販売、修理の業者さんでした。

 

 お喜び頂けたようで何よりです。

 

 

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2014年

4月

14日

ThinkPadX301 CPU交換改造

 

 LenovoのThinkPadX301のCPU交換の改造です。

 

 これまでに数台のご依頼を承り、実績も十分にできましたのでご紹介を致します。

 

 元々のCPUはCore2Duo SU9400(動作周波数1.60GHz、キャッシュ4MB(たぶん))。

 

 交換するCPUはCore2Duo SL9600(動作周波数2.13Ghz、キャッシュ6MB(たぶん))です。

 

 ではご紹介いたしましょう。

 

 

交換するSL9600

CPU SL9600 表
CPU SL9600 裏

 

 これが交換するCPU SL9600です。

 

 左が表面、右が裏面。

 

 並んでいる丸いのがCPUとシステムボードを繋ぐ端子。

 

 半田のボールで出来ています。

 

 この半田ボール、ボール径が0.4mm程。ピン数は952個かな?

 

 

ThinkPadX301基板

ThinkPadX301マザーボード

 

 次に、ThinkPadX301のマザーボードです。

 

 システムボードともいうみたいですね。

 

 色々と付いていましたが、作業前に不必要な部分と取り外すとこんな感じになります。

 

ThinkPadX301 CPU SU9400

 

 上に付いているチップがCPUであるSU9400。

 

 中央のガラス質で出来ている部分がダイと呼ばれる部分で、

 処理をして発熱をしているのがこの部分です。

 

 

CPUの交換作業

 

 交換作業のご説明をしていきましょう。

 

 ①CPU(SU9400)を取り外す。

 

 ②基板の半田除去をする。

 

 ③CPU(SL9600)を載せて実装する。

 

 こんな流れです。

 

①CPU(SU9400)を取り外す

ThinkPadX301 CPU取り外し後

 

 工房やまだのBGA交換技術の一つ目!

 

 BGAタイプのチップの取り外しーーーー。

 

 簡単にいうとチップをリワークシステムという設備で加熱して、

 基板とチップを繋ぐ半田を溶かして取り外すということなんですが、

 これが結構大変。

 

 なぜならCPUと基板の隙間にアンダーフィルが付いているからなんですね。

 

 アンダーフィルというのは以前にもブログでちょっとだけ書きましたが、

 衝撃防止用のボンドです。

 

 半田だけではなくボンドでがっしり付いている訳です。

 

 これを頑張って取り外します(笑)

 

②基板の半田除去をする

ThinkPadX301 半田除去後

 

 基板に半田が残っていると後の実装作業で邪魔になるので

 取り除いちゃいます。

 

 綺麗になっていますかね?

 

 ここで慣れていないとパターンを剥がしたりしてえらいことになりますね。

 

③CPU(SL9600)を載せて実装する

ThinkPadX301 CPU SL9600実装後

 

 これまたリワークシステムを使ってCPUを載せて加熱し、実装します。

 

 もちろんここまで色々なノウハウがありますが、それは当然内緒の話です。

 

 

CPU交換の結果

 

 ThinkPadX301のCPU交換は何件か行いました。

 

ThinkPadX301 CPU交換結果①
ThinkPadX301 CPU交換結果②

 

 Biosを立ち上げて動作の確認を取っていますが、

 無事にSL9600が認識されているようです。

 

 お客様にご返却をした後も無事に動作しているようです。

 

 

補足

ThinkPadX301 CPU交換 依頼品

 

 ご依頼頂ける場合には、上記写真の物をお送り下さい。

 

 ファン、メモリ、DCジャックの付いたマザーボードと、

 キーボード、LCDが必要です。

 

 よろしくお願い致します。

 

 マザーボードに直接実装されたCPUの交換は他ではできません!

 

 

 *PCの種類、CPUの種類次第では動作しなくなる場合もあります。

  ご依頼は自己責任になりますのでご注意を。

 

 *BGAタイプのCPUの交換はリスクを伴います。

  取外し、実装時の作業によりチップ、基板の破損の可能性もございますので、

  ご理解頂いた上でご依頼下さい。

 

 *交換するCPUは弊社で選定、取り寄せは基本的には致しません。

 

 

CPUSL9600部品取り基板Thinkpad X220s
CPUSL9600部品取り PGA変換基板

 

 また今回の交換するCPU SL9600は、

 一部のお客様からは基板に載っている状態で承りました。

 

 左はThinkpad X220sから取り外して使用、

 右はPGA変換基板に実装されているものから取り外して使用致しました。

 

 他基板に実装されているCPUを使用して交換する事も可能ですが、

 別途CPUの取り外しと再生(リボール)作業が必要となりますので

 そちらの費用も頂くことになります。

 

 

 

 お気に入りのパソコン、パワーが足りなくなってもまだまだ使用されたい!

 そんな場合には是非工房やまだまで!

 

 TEL:0238-22-0771(平日8:30~17:30)

 FAX:0238-26-2361

 Email:info@koboyamada

 お問い合わせ

 

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2014年

4月

14日

GWの休業について

 

  工房やまだでは2014年のゴールデンウィークの休業として

 

 2014/4/26から2014/5/6まで休業と致します。

 

 その間のご連絡はメールにて頂けると幸いです。

 (返信は7日以降になる可能性が高いです。)

 

 よろしくお願い致します。

 

 

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2014年

1月

23日

GPU半田割れ修理の方法について

 

 今回は半田割れ修理の方法についてです。

 

 パソコンのグラフィック機能(画面に表示させる機能)はGPUという部品が行っていることが多いです。

 

 ここ数年、このGPUが異常をきたして

 パソコンが起動しない、画面が表示されない、画面がおかしい、

 という症状になるケースが頻発しています。

 

 

GPU半田割れ パソコンの画面がおかしい

 

 これはGPUとパソコンのマザーボードを繋ぐ半田が割れてしまったのが原因。

 

 基板上のGPUは様々なストレスで半田の割れ(クラック)が起こります。

 

GPU半田割れ 原因の半田クラック

 

 半田割れはGPUの角で起きる事が多いようですね。

 

 

GPU半田割れの修理方法

① GPUをヒートガン、ドライヤーで軽く加熱する

 

 この方法はヒートガンやドライヤー等でGPUを暖め、

 GPUと基板の間の半田ボールを膨張させることで

 割れてしまった半田ボールの隙間を埋める方法です。

 

 しかしながらこの方法は一時的、

 その場しのぎでしかありません。

 場合によっては数時間しか持ちません。

 

 割れたボールの隙間を接触させているだけなので、半田が冷めるとまた断線してしまいます。

 

 

② GPUをヒートガンで半田が溶けるまで加熱する

 

 次の方法は画面表示不良の原因である半田クラックを無くしてしまうというもの。

 

 多くのPC修理業者さんで行われている「リフロー修理」等のがこちらの方法です。

 

 ヒートガンで半田が溶けるまで加熱をします。

 半田が溶けるとクラックが消えるので断線が解消されて元通りになるというわけ。

 

 しかしこの方法、結構問題があります。

 

 

 Q1.本当に半田が溶けているの?

 

  半田が溶けるのは220度弱。

  

  そこまで加熱するのはかなりの熱をGPUと基板に加えなければなりません。

  

  しかし、半田が溶ける温度まで加熱しなくても①の方法の様に

  膨張して一時的にでも導通は復活してしまうので

  本当にクラックの起きた半田ボールが融解したのかどうかが分かりにくいのです。

 

 

 Q2.そんなに加熱してGPUは大丈夫なの?

 

  GPUはICチップの中でも熱に弱いチップです。

 

  もちろんマザーボードを作るときには220度以上の炉に入れるため、

  それくらいの温度に対する耐熱性は持っていますが、

  基板の一部だけを220度以上に加熱しようとすると、

  更に高い温度を当てないといけません。

  (ネットで危険な情報を信じてコンロの火を当てた方がいらっしゃいました)

 

  更に言うと、GPUは湿気を吸った状態でいきなり高温加熱を行うと

  内部で水蒸気破裂を起こして破損してしまいます。

 

 

 Q3.またクラックが入るんじゃないの?

 

  この方法では確かにクラックが消えています。

 

  しかし根本的に何も変わっていないため再発の可能性が高いんです。

 

  変わっていないどころか基板に歪みがある状態で加熱をしてしまうと

  更に半田ボールにストレスが加わるようになって

  クラックが入りやすくなる可能性すらあります。

 

  

 あくまでこの方法も、一時的な対処と考えるのが良さそうです。

 

 

③ GPUを一度取り外して再度取り付ける

 

 この方法が工房やまだが採用しているGPU半田クラックの修理方法。

 

 手順が多いので分けてご説明します。

 

 詳しくはパソコンGPU半田割れ修理のページでご説明しております。

 

 まず基板、GPUをリワーク機という専用の設備で加熱します。

 

 加熱して半田ボールが融解したら、基板からGPUを取り外します。

 

 基板は半田を除去し、GPUはリボールという方法で再度取り付けできるように再生をします。

 

 最後にまたリワーク機を使って、基板にGPUを再度実装します。

 

 この方法で、②のただGPUを加熱して半田を溶かしただけの方法ではあった問題を解決しています。

 

 

 Q1.本当に半田が溶けているの?

 

  GPUを再実装するときには半田が溶けたのを

  目視、X線、その他様々な方法で確認をしています。

 

  基板の部品交換、特にBGAの交換に長けた工房やまだの技ですね。

 

 

 Q2.そんなに加熱してGPUは大丈夫なの?

 

  一般的なPC修理業者さんではヒートガンで加熱をしているようなのですが、

  工房やまだではリワーク機という専用設備を用いて取り外し、再実装を行っています。

 

  リワーク機では基板全体を裏面から加熱することで出来るだけ低温で

  GPUの取り外し、実装を行うことができます。

 

  更に作業前に基板の乾燥を行うことでGPUの水蒸気破裂破壊を防ぎます。

  (ベーキングという作業で、基板を扱う専門業者にとっては当たり前の事です。)

 

 

 Q3.またクラックが入るんじゃないの?

 

  工房やまだのGPU半田クラック修理では根本的な解決策として

  半田ボールの種類の変更を行っています。

 

  通常使用されている割れやすい半田から粘り強く割れにくい半田に変更することで

  再発率を抑えています。

 

  これは一度取り外すこの方法でしか出来ません。

 

  また様々な方法で基板に歪みの無い状態で加熱を行い、

  出来るだけ新品に近い状態で取り付けをしております。

 

  もちろん完全に再発を無くす事が出来る訳ではありませんが、

  様々な方法を組み合わせて再発を軽減するよう、取り組んでいます。

 

  ここもBGAリワークを得意としている工房やまだならではと言えますね。

 

 

 このように②の加熱するだけの方法と比べて多くの問題に対処していますので

 長くパソコンを使用していきたいのでしたらこちらの方法をお勧めしています。

 

 

結局どの方法を選んだらいいの?

 

 修理した後、長く使用したいのでしたら

 弊社で行っている③の取り外して再実装する方法がお勧めです。

 

 

 データさえ取り出せれば、後は新しいパソコンを買うというのでしたら、

 ②の作業で充分かもしれません。

 

 加熱するだけなので色々なPC修理業者さんで実施されているようですね。

 ただ、作業の程度も様々なので十分にお気を付けを。

 

 

 工房やまだでは

 パソコンが電源が入るが画面が表示されない、

 画面表示エラーが起きる、等の原因である

 GPU半田割れの修理を行っております。

 

 PC修理業者さんからのご依頼も多数お受けしております。

  

 ご依頼はプリント基板の駆け込み寺 工房やまだまで!

 

 TEL:0238-22-0771(平日8:30~17:30)

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