2013年のブログ一覧②

2013年

10月

18日

GM シボレーコルベット ヘッドライト修理

 

 今回は自動車のパーツ修理。

 

 GM製シボレーコルベットのヘッドライトです。

 

 確か純正品ではなかったはず。

 

シボレーコルベット ヘッドライト点灯不良

 

 お預かりしたヘッドライト。

 

 電圧掛けて点灯させてみました。

 

 12個あるLEDの内、一つが点灯しません。

 

 またその両隣が激しく光っていますね。

 

GM シボレーコルベット ヘッドライト基板

 

 裏面。

 

 随分な作りです。

 

 LEDライト3個が一つの基板で制御されています。

 

GM シボレーコルベット LED

 

 LEDはこんな感じ。

 

 原因を追究していきます。

 

 

ヘッドライト点灯不良修理

GM シボレーコルベット LED 半田割れ

 

 目視やいろいろで検査を進めて、不良原因を発見。

 

 どうもLED部品の半田割れによる回路の断線と

 別部品の不良の複合だったようです。

 

 これは実装時の半田付けが悪いですね。

 

GM シボレーコルベット 修理

 

 電源をつなげてみて問題が解決されているか確認します。

 

 問題がなさそうでしたので組み込みます。

 

GM シボレーコルベット ヘッドライト修理

 

 これでよしっと。

 

 終わったのち、ご依頼主さまにご連絡するともう片方のライトもおかしいということ。

 

 お送り頂いて確認すると同じところに以上あり。

 

 これは完全に製造時の甘さが原因です。

 

 同じくもう片方も修理して合わせてご返送致しました。

 

 

 工房やまだでは自動車関連の基板の修理も承っております。

 

 どんな基板でもお困りのものが御座いましたら、 

 プリント基板の駆け込み寺 工房やまだにお問い合わせ下さい!

 

 お問い合わせは自動車ECU修理注意事項のページをご覧になってからお願い致します。

 

 TEL:0238-22-0771(平日8:30~17:30)

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2013年

10月

10日

新しいipad 32GB コネクタ修理

 

 今回ご紹介するのはAppleのタブレット「新しいiPad (第3世代) 」のコネクタ修理です。

 

 お客様にどのような経緯でコネクタが破損したのか伺った気もするのですが、

 作業してから結構時間の経った事例なのですっかり忘れてしまいました。

 

新しいiPadのコネクタ

新しいiPad 第3世代 基板

 

 お預かりしたiPadの基板です。

 

 写真中央付近の4個並んだコネクタの内、左端が破損してしまっています。

 

 こちらは液晶と接続するコネクタ。

 

 液晶破損を直そうとして破損させてしまったんだっけ?

 

新しいiPad 第3世代 破損コネクタ

 

 アップの写真です。

 

 右側の端子がいくつかカバーと一緒に剥がれてしまっているのが分かると思います。

 

新しいiPad 第3世代 破損コネクタ
新しいiPad 第3世代 正常コネクタ

 

 正常なコネクタとの比較です。

 

 こちらのコネクタはケーブルを基板と水平に差し込むタイプのもので、

 上の写真でいうと上から差し込む様になっています。

 

 差し込んだものを下にあるプラの止め具を倒すことで固定しますが、

 止め具も外れてしまっていますね。

 

 

iPad コネクタ修理

新しいiPad 第3世代 コネクタ取り外し

 

 さて、修理です。

 

 まず基板からコネクタを取り外してしまいます。

 

 パターンに損傷が無く一安心。

 

新しいiPad 第3世代 交換するコネクタ

 

 交換するコネクタですが、

 これがなかなか見つからず。

 

 コネクタメーカのHPにも記載が無く、国内代理店に問い合わせても無い。

 

 仕方なくピンの2本(1列分)多いものを使用することにしました。

 

 接続される液晶のケーブルを見て、

 2本分端子が多くても機能上問題が無いことを確認しました。

 

新しいiPad 第3世代 コネクタ交換後

 

 取り付けしました。

 

 色もピン数も変わりましたが、使用した上では問題ないはずです。

 

 

修理の結果

 

 作業が終了してご返却した後、お客様よりメールを頂きました。

 

--------------------------------------------------

 

  いつもお世話になっております

 

  本日郵送にて基板が手元に届いております

 

  早速装着し起動させたところ

  何の不具合もなく無事 実働させることができました

 

  本当感謝しておりますし御社の技術に感動すら覚えました。

 

  ありがとうございました。

 

--------------------------------------------------

 

 無事に動いたということで一安心です。

 

 

 

 工房やまだではiPadの様はタブレット端末の基板修理も承っております。

 

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2013年

9月

16日

アマチュア無線機修理

 

 今回の修理はアマチュア無線機です。

 

 修理というか、作業依頼という感じですね。

 

 電池が駄目になったので交換してほしいと言うご依頼でしたので

 承りました。

 

アマチュア無線機の基板

アマチュア無線機 Telereader DTR-192 基板 表
アマチュア無線機 Telereader DTR-192 基板 裏

 

 お預かりした基板はこんな感じ。

 

 Telereader DTR-192という機種でアマチュア無線機のトランシーバーです。

 タスコ電機株式会社さんという所だそうです。

 

 基板にもTASCOと描いてありますね。現在は営業していないようです。

 当然問題が発生した場合にも修理等の対応はしてもらえない事になります。

 

 データバックアップ用の電池が切れてしまったということで

 使用が出来ずに仕舞っていたということです。

 

 

アマチュア無線機の基板修理

 

 修理といっても今回は部品交換。

 

 内容を限定して頂いているので費用も時間も余り頂きません。

 

 どんな原因で壊れているのか、使えないのかが分からない基板の場合には

 原因を基板の検査をして探っていく必要があります。

 

 多くの場合、

 実際の部品交換や配線修正のような作業よりも

 検査の方が時間が掛かってしまうため、

 検査不要の内容だと費用は安く済む場合が多いです。

 

アマチュア無線機 Telereader DTR-192 交換用電池

 

 これが交換する電池。

 

 お客様がご自分でネットオークションで手に入れた品ということです。

 

 弊社で部品の手配も可能です。

 

アマチュア無線機 Telereader DTR-192 修理後

 

 スルーホールの電池です。

 

 スルーホール部品は取り付けが簡単ですが、取り外しとなると格段に難しくなってきます。

 

 弊社では部品取り外しは基本作業ですので慣れてはいますが、

 油断は出来ません。

 

アマチュア無線機 Telereader DTR-192 修理後電池

 

 交換しました。

 

 お客様にご返却したところ「完璧な仕上がり」とのお言葉を頂きました。

 

 当然の仕事をしただけではありますが、嬉しい!と感じる瞬間です。

 

 

 工房やまだでは基板の種類と問わず、殆どの物の修理を受け付けております。

 

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9月

05日

ハーレーダビッドソン インジケータ修理

 

 オートバイのインジケータの修理のご依頼がありました。

 

 ハーレーダビッドソンのスポーツスター1200という車種のものです。

 

 5つある表示のライトの内、一つだけ点かなくなったというもの。

 

 修理後に動作の確認を出来るように資料が手に入るか伺いました。

 

 回路図が手に入ったということで、さっそくお送り頂きます。

 

 

オートバイ インジケーター修理

Harley-Davidson Sportster1200 インジケータ1
Harley-Davidson Sportster1200 インジケータ2

 

 お送り頂いたインジケータです。

 

 右の写真が点灯するランプの部分ですね。

 

 中央がニュートラルのランプになっていて、そこが点灯しないということです。

 

 

Harley-Davidson Sportster1200 インジケータ3

 

 カバーを取り外したところです。

 

 顕微鏡で詳しく見ていくと、どうも配線が錆びている箇所が。

 

 確認してみるとやはり腐食して断線していました。

 

 いくつか部品を取り外して、断線したパターンの経路を追います。

 

 補修するべき配線が全て確認できましたので、

 断線を補修していきます。

 

 …修復後の写真を撮るの忘れてしまいました。

 

 

結果

 

 作業後発送すると結果のメールを頂けきました。

 

  ------------------------------------------------------------------------


  お世話になります。
 
  昨日、インジケータが届きました。
  今日早速動作テストを実施し、ニュートラルランプが点灯することを確認しました。
  これで、一安心です。
 
  バイクに正規に取り付け迄ちょっと時間が掛かりますが、
  作業完了したらすぐに乗ってみたいです。(^∇^)
 
  参考として、動作テスト時の写真を添付します。
Harley-Davidson Sportster1200 インジケータ 修理後

 

  ------------------------------------------------------------------------

 
 
 更に後日、取り付けて正常に動作しているご連絡を頂きました。
 
 

  ------------------------------------------------------------------------

  

  オイル漏れと他の部品交換で2ヶ月も預けていました。
  やっと乗れてうれしいです。

  御社に修理していただいたインジケータは順調に機能しています。

  早速今日写真を撮りましたので、添付します。

Harley-Davidson Sportster1200 インジケータ 車載後

 

  ------------------------------------------------------------------------

 

 

 無事に動作しているということで安心しました。

 

 

 自動車、オートバイにも基板はたくさん使われていますね。

 

 どの基板も一つ壊れてしまうと、重大な影響があり、最悪乗れなくなってしまいます。

 

 工房やまだでは個人、法人問わず、自動車、オートバイの基板修理を承っております。

 

 自動車ECU修理注意事項のページをご覧になりお問い合わせ下さい。

 

 

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2013年

7月

29日

ホンダアコードワゴン ATコントロールユニット修理

 

 今回の修理事例はホンダ アコードワゴンCB9。

 

 平成5年ということで20年近く前の自動車ののECU、

 

 ATコントロールユニットの修理です。

 

 お客様によるとディーラーさんにお見せされた際に、

 ECUの不具合が判明したのですが、

 型式が古く部品在庫が取れず、ディーラーさんではECU自体の修理も不可能という事でした。

 

 弊社の自動車ECUの修理記事をご覧頂いてお問い合わせを頂きました。

 

 

ATコントロールユニット基板

ホンダアコードワゴンCB9 ATコントロールユニット表
ホンダアコードワゴンCB9 ATコントロールユニット裏

 

 このアコードワゴンはホンダのアメリカ法人(ホンダオブアメリカ)の物だということです。

 

 それでこのECUもOKI AMERICA Inc(沖電気工業のアメリカ法人でしょうか)なんですね。

 

ホンダアコードワゴンCB9 ATコントロールユニット 基板

 

 ケースのネジ止めを外した状態。

 

 基板自体は部品が片面のみに搭載されている両面基板です。

 

 面実装部品は無く、全てスルーホール挿入部品です。

 

 

修理の流れ

 

 修理の流れです。

 赤字はお客様にして頂くこと。

 青字は工房やまだが行うことです。

 

 ①メールやお電話でご連絡を頂き、基板をお送り頂く。

 

 ②基板を簡単に検査。お見積書を作成してご連絡する。

 

 ③金額等の条件にご了解頂ければご連絡して頂く。

 

 ④検査と修復を行い、ご請求書と合わせて基板をご返却する。

 

 ⑤動作確認と結果のご連絡、金額のお支払を頂く。

 

 こんな感じです。

 

 

基板修理

 

 色々と検査を行ったところ、不良箇所が判明しました。

 

 部品不良、基板配線不良が見つかりました。

 

 早速交換する部品の手配を行い部品交換と、基板の修復を行います。

 

ホンダアコードワゴンCB9 ATコントロールユニット 基板 修理後

結果

 

 作業が終了したのでお客様にご返却しました。

 

 すると後日こういったメールが。

 

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  日曜日に実家に帰ろうと思ったのですが、待ちきれず、昨日、車に乗りました。
  そして、見事、直っていました!!
  すごいですね!!
  どこにお願いしても「部品がない」「修理できない」と言われ、古品も見つからず、 
  もう廃車にするしかないのかと思っていたので、本当に嬉しいです
  本当にありがとうございました!
  これからも、ずっと大事に乗っていきたいと思います。

  丁寧な対応をしてくださり、本当にありがとうございました。

  また、何かありましたら、よろしくお願いいたします。

 

 -------------------------------------------------------

 

 非常にお喜び頂けたようで嬉しいですね。

 

 工房やまだは企業からの試作改造品でも、個人の方からの修理品でも

 「他ではどうにもならないものだったんです!」

 そんなお声を時々頂きます。

 

 その一言を聞きたい為に続けているようなもんですね。

 

 

 

 工房やまだでは自動車のECU、基板の修理を行っております。

 

 部品が無いという基板の不良でも諦めず、

 プリント基板の工房やまだまで!

 

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7月

02日

TVR Cerbera ECU-ドアコントロールユニット修理

 

 今週も先週に引き続き車のECUです。

 

 TVR サーブラウ(Cerbera)のドアコントロールユニットの修理です。

 

TVR Cerbera
wikipediaより

 

 この車なかなかに珍しいようですね。

 

 ドア自体には取っ手がありません。

 どうやってドアを開けるのかというとサイドミラーにあるボタンを押すそうです。

 

 一度乗り込むとまた開けるのが大変らしく、

 ドアにあるスイッチを押せば開くようなのですが、中々みつからないそうです。

 

 今回のご依頼はそのドアを開ける為のスイッチ等々のコントロールユニットの修理です。

 

 

TVR Cerbera ドアロック/ウィンドウコントロールユニット

TVR Cerbera ドアロック/ウィンドウコントロールユニット

 

 これがそのドアコントロールユニットです。

 

 ケースにネジ止めされていない基板は初めてみました(笑)

 

 ともかく、状態を確認していきます。

 

TVR Cerbera ドアロック/ウィンドウコントロールユニット 内部1段目

 

 開けて基板を取り出すとこんな感じ。

 

 上の段にはICが、下の段にはリレーが付いています(検査用に一つ外した状態の写真)。

 

 随分基板が吸水しているようで、

 半田ごてを当てると半田にブローホールという水分が熱で破裂してできる穴が開いてしまいます。

 

基板吸水によるブローホール

 

 とりあえず作業前にじっくりベーキング

 

 これで作業がしやすく、また半田付けの信頼性が大きく向上します。

 

 

基板修理

 

 じっくり検査を行い、部品ひとつひとつ異常が無いかを確認します。

 

 壊れやすい部品というのはある程度決まっているので

 まずそこから重点的に検査を行っていきます。

 

 

 今回は、基板パターンの損傷と部品交換をいくつか行いました。

 

 はっきりとした異常が見つかると修理できる可能性が高いですね。

 

 

 元に戻してお客様へご返却します。

 

 今回のお客様は群馬県のautolife様。TVRの正規代理店さんですね。

 

 お役に立てて良かったです。

 

 

 弊社では、故障してしまった自動車のECUの修理を承っております。

 

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2013年

6月

24日

トヨタプログレ レーダークルーズコントロール修理

 

 今回のブログ記事は車の基板修理です。

 

 最近自動車の電子制御ユニット(electronic control unit:ECU)の修理を

 多く承るようになってきました。

 

 どのお客様も仰るのが

 「故障した時に、メーカーでは基板をもう作っていなくて、

  交換する予備の基板も無いと言われてしまった」

 という言葉。

 

 長く愛車を大切にしていきたいというお客様には難しい時代になっているようです。

 

 

レーダークルーズコントロール用コンピュータ

TOYOTA DISTANCE CONTROL 88240-51030

 

 これがTOYOTA プログレ平成13年に搭載されている

 レーダークルーズコントロールユニットです。

 

 

トヨタプログレ レーダークルーズコントロールユニット基板表
トヨタプログレ レーダークルーズコントロールユニット基板裏

 

 ケースを開けた中身はこんな基板です。

 

 平成13年の物ということなので10年以上前の基板なのですが、

 全く問題があるようには見えません。

 

 非常に綺麗で作りも良いです。

 

 基板の劣化が見られないのは基板全面(コネクタのような接触端子を除く)に

 コーティングが施されているからですね。

 

 基板にコーティングするのは防湿、防塵の効果があります。

 

 

実装不良箇所

 

 と思ったら、なんとこれは実装不良?

 

 上の写真を見て頂いてわかるでしょうか。

 

 中央の部品の端子が基板から浮いているのがわかると思います。

 

 これは基板のパットにベタ付されているべき所。

 

 何か挟まってる?

 

実装不良箇所 取り外し後

 

 部品を取り外してみたらわかりました。

 

 なんとなんと抵抗が挟まっていたようです。

 

 この基板は恐らくプリント配線板(部品搭載前の基板)に

 チップマウンタで部品を載せてリフロー実装を行っていると思われますが、

 そのマウンタで搭載中に抵抗チップが何らかのミスで混入してしまったのでしょう。

 

 10年以上も動作していたことが不思議なくらいです。

 

 

ECU修理

実装不良箇所 修理後

 

 部品を付け直しました。

 

 その他にも経年劣化が著しい部品の交換を行いました。

 

 

 お客様にご返却したところ無事に動作したようです。

 

 ちょっと頂いたメールをご紹介させて頂きます。

 

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  昨日無事コンピュータを受け取りました。

  早速車体に取り付けテストした所、全機能完全に動作しました。

  ディーラーからも諦めたほうがいいと言われていた中ちゃんと

  直ってしまい感動しています。ありがとうございました。

 

 -------------------------------------------------------------------------------

 

 このようなお喜びのお返事を頂けると本当にうれしいですね!

 

 

 弊社では、故障してしまった自動車のECUの修理を承っております。

 

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6月

17日

ベーキング

 

 部品の取り外し、その為には部品の半田温度を

 融点(Pbフリー半田で220度程度)まで加熱しなくてはなりません。

 

 急激な温度上昇は様々な悪影響が出てきますが、

 その中でも大きな問題になるのが部品や基板に含まれる水分です。

 

 

水分

 

 半田ごてで部品のリードや基板のパットのみを加熱することが出来れば

 さほど大きな問題は無いのですが、

 多ピンの部品を取り外そうとすると半田ごてでは難しくなってくるので

 広範囲を加熱できる別の方法を取ることになります。

 

 その時、水分が含まれた状態だとどういうことが起きるのでしょうか。

 

 

基板の水分含有の影響

 

 基板に水分が多く含まれていると基板の劣化に繋がります。

 

 具体的に挙げていきます。

 

 

 ①ミーズリングが起こりやすくなる。

 

  ガラスエポキシ素材の基板のガラス繊維がエポキシ樹脂から剥離する現象です。

 

 ②層間剥離(デラミネーション)が起きやすくなる。

 

  基材となる樹脂部分、銅配線、レジストの層が剥離してしまう減少です。

 

 これらは基板内部の破壊ですね。

 

 これが起こると例え動作に問題は無くても、製品として出荷することは難しいです。

 

 信頼性が求められる基板ではこれが起こった時点で不良です。

 

 修理品では問題にならない場合もありえます。

 


 ③基板が反りやすくなる。

 

 基板全体の症状ですね。

 

 これは見た目もさることながら、動作に直接影響する場合があります。

 

 BGAやLGA、QFN等の部品を実装する場合に致命的です。

 

 反った状態の基板面に実装しようとすると浮いてしまい

 接続されないピンが出来てしまう可能性が出てきます。

 

 

部品の水分含有の影響

 

 基板の時とほぼ同じです。

 

 ①部品内部の破壊

 

 熱で水分が膨張して部品内部の変形が起こり断線が起こります。

 

 水分を含んだ状態のBGAに取り外しの為に加熱したところ、

 内部の水分が急激に膨張し弾けて飛んだという話もあるくらい。

 

 もちろんそのBGA完全に不良品です。

 

 

 ②部品の反り

 

 ICチップも基板と同様の素材を使用しているものもあり、同じように反りが発生しえます。

 

 BGAは反るとほぼ使用できません。

 

 基板なら反りを逆に曲げることで修正できる場合もありますが、

 小さいBGAが反ると修正はほぼ不可能です。

 

 

除湿

 

 以上の様な問題を起こさないために行うことが基板、部品の除湿(ベーキング)作業です。

 

 状態によってそれぞれ異なる条件で除湿を行います。

 

 

ベーキング槽

基板の除湿

 

 基板は比較的除湿が容易いです。

 

 実装前の基板のみの状態では120度程度で数時間行うのが良いようです。

 

 

 実装した基板の改造や修理の場合には状況が変わってきます。

 

 熱に弱い部品が実装されてしまっていると120度程度ではどんな問題が発生するかわかりません。

 

 低温、長時間のベーキングを行っています。

 

 

部品の除湿

 

 部品の除湿は基板よりも難しいです。

 

 部品不良等でICの交換を行う場合にはICのみの状態で除湿を行うことができるので

 120度で長時間ベーキングを行うことが出来ます。

 

 しかし、取り外したICを再利用する場合には状況が変わってきます。

 

 捨て基板からICを取り外し目的の基板に移植する場合には高温での除湿も可能ですが、

 実装不良や半田割れで元の基板に再度実装する場合には

 基板の他の部品を痛めずに目的の部品をしっかり除湿する必要があります。

 

 他の部品を痛めない低温、長時間の乾燥を行っていますが、ICによっては

 長時間の乾燥でも水分の抜けにくいものがあるので注意が必要です。

 

 

 

 今回はお客様へのご説明の際にご案内できるように、

 説明メインの記事になってしまいました。

 

 工房やまだは20数年の長きに渡り、日本のものづくりに関わり、

 基板実装、基板改造の歴史を見て、切り拓いてまいりました。

 

 私たちには経験があります。

 

 基板の改造、修理、実装のご依頼は

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6月

10日

東芝 QosmioD710 miniUSBコネクタ修理

 

 今回はパソコンのminiUSBコネクタの修理です。

 

 コネクタの修理依頼はやはり多いですね。

 

 

ミニUSBコネクタ破損

東芝 Qosmio710 miniUSBコネクタ 基板破損
東芝 Qosmio710 miniUSBコネクタ コネクタ破損

 

 外部接続端子であるminiUSB端子ですから、

 コネクタの中でも特に物理的ストレスの掛かりやすいポイントです。

 

 今回はコネクタ部品は無事で基板のパターンが破損してしまった状態。

 

 剥がれたコネクタはそのまま使用して、パターンの修復を行います。

 


東芝 Qosmio710 miniUSBコネクタ 基板破損
東芝 Qosmio710 miniUSBコネクタ コネクタ破損

 

 基板の破損してしまったパターンの部分を洗浄します。

 

 どのように配線されているべきか一目瞭然ですね。

 (ちょっとピントがあっていませんが)

 

 

ミニUSBコネクタ修復

 

 重要なポイントは2点。

 

 全ての接続が確実にされていることと、

 コネクタにケーブルを抜き差ししてもまた壊れてしまわない強度があることです。

 

 

東芝 Qosmio710 miniUSBコネクタ 修復

 

 外れたミニUSBコネクタを基板に乗せて、断線している部分を配線しなおします。

 

 この状態で一応動作は問題無く出来るようになりましたが、

 ケーブルの抜き差しで簡単に剥がれてしまいます。

 

 

東芝 Qosmio710 miniUSBコネクタ 修復

 

 ボンドで固めて作業終了です。

 

 元々の破損前の状態よりも強度は若干落ちてしまうとは思いますが、

 注意して扱えば問題なく使用できるでしょう。

 

 

 ご依頼主様に弊社ホームページへの掲載のお願いをとメールを致しましたところ、

 「すばらしい技術は是非公開してください。」とご了解を頂くことができました。

 

 ありがたい限りです。

 

 

 このようなパソコンの基板破損の修理も承っております。 

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6月

03日

パソコン基板のコーナーボンド

 

 パソコンのGPU半田割れの修理をするようになってから、

 多くのPCのマザーボードの修理を行ってきました。

 

 その数三桁。もうすぐ4桁に届きそうです。

 

 多くのメーカ、多くの機種の修理を行いました。

 

 今回はその基板に使用されて来たGPUの対衝撃用ボンド剤、

 コーナーボンドのご紹介を致しましょう。

 

 

PC基板に使用されているコーナーボンド

パソコン基板コーナーボンド

 

 ノートパソコンの様なモバイル機器は、

 落下等による衝撃や圧力による基板のねじれからBGAの半田の割れを防ぐ為に

 BGAチップにボンド剤を付けています。

 

 BGAの四隅についている物をコーナーボンドと、

 BGAの底部についている物をアンダーフィルと呼ぶようです。

 

 

アンダーフィルとコーナーボンド

アンダーフィル

 

 アンダーフィルは上の図のような感じ。

 

 基板とBGAの間をつなぐ半田ボールの隙間を埋めるように付いています。

 

 アンダーフィルはモバイル機器でも携帯電話やスマートフォン、タブレット端末で

 良く使用されているようです。

 

 

コーナーボンド

 

 一方、コーナーボンドは上の図のような感じ。

 

 角の付近にボンドが盛るような形で付いています。

 

 パソコンの基板ではこのコーナーボンドが多いようです。

 

 

 それでは工房やまだでGPU半田割れの修理の際に扱ったコーナーボンドを

 ご紹介していきます。

 

 

コーナーボンド①

DELL GPU コーナーボンド

 

 このコーナーボンドはGPUの角とその周辺2点の計3点に付けられていることが多いです。

 

 DELLのPCで良く見かける気がします。

 

 付けられている面積も小さく比較的除去しやすいボンドですね。

 

 

コーナーボンド②

HP GPU コーナーボンド

 

 このボンドは点ではなく、線で付けられているボンド剤です。

 

 角にL字に付いていたり、GPUの周辺をぐるっと隙間なく囲んでいたりします。

 

 GPUの奥に入り込み、除去は比較的難しい場合が多いです。

 

 HPのパソコンに多くついています。

 

 

コーナーボンド③

NEC GPU コーナーボンド

 

 ②と同じように角にL字についている透明なボンド。

 

 DELLやNECのPCに多く採用されています。

 

 色々な方法で除去しやすいコーナーボンドです。

 

 

コーナーボンド④

東芝 GPU コーナーボンド

 

 東芝PCで良く見るボンドです。

 

 ①と同じ様に角に3点付いています。

 

 除去にはコツが必要で一筋縄では行きません。

 

 

コーナーボンド⑤

富士通 GPU コーナーボンド

 

 ②、③と同様なL字に付いているボンド剤。

 

 富士通PCの修理で見るコーナーボンドです。

 

 硬く除去は難しいですが、修理数も多いので慣れたものですね。

 

 

 

 工房やまだでは数多くのパソコンのGPU半田割れを修理しています。

 

 これまでの修理機種一覧にもありますが、扱った機種はかなりの数になります。

 (一覧に写真が載っているのは全てではありません。)

 

 様々な基板を扱っているからこそ新しい基板にも対応することが出来るのです。

 

 

 パソコンのGPU半田割れ修理は

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